今 you tube(ユーチューブ)で話題になっている
排水構造物が不要になるコンクリート『Dotcon+(ドットコンプラス)』。
SNSや動画では施工後の美しい仕上がりを見る機会は多いものの、
「実際の施工はどうなの?」
「本当に排水溝はいらないの?」
「施工する側から見て良い商品なの?」
そんなリアルな情報はまだ多くありません。
そこで今回は、
福岡県内で初めてDotcon+を施工した実体験をもとに、
良かった点だけでなく苦労した点まで、現場目線で詳しく紹介します。
※2026年5月現在、弊社調べおよびパートナー施工店の状況から福岡県内初施工となります。
1, Dotcon+(ドットコンプラス)って、なに?
と、お客様にも言われました。
今回のお客様は、お得意様からご紹介いただいた方で、
広いお庭兼駐車スペースを「もっと使いやすくしたい」とご相談いただきました。


当初は、「ここ全部コンクリートにしたらどうかな?」というお話から始まりました。
しかし、お庭が非常に広かったため、全面コンクリートでは工事費が高額になってしまいます。
そこで代替案としてご提案したのが、カタマ施工でした。全面コンクリートと全面カタマ施工、それぞれのお見積りをご提示したところ、
「こんなにも金額が違うんですね。」と驚かれ、全面カタマ施工で進める方向となりました。
ところが、そこで一つ気になったことがありました。
リビングから毎日眺めるお庭が、全面カタマ施工だけでは少し無機質で寂しい印象になるのではないか。さらに雨の日には、カタマ材が靴底について玄関まで運ばれてしまう可能性もあります。
そこで、「せっかくなら、デザイン性も高く、排水溝も不要になるDotcon+をアクセントとして取り入れてみませんか?」とご提案。こうして今回は、カタマ施工とDotcon+施工を組み合わせた外構工事となりました。
2, 排水構造物のいらないDotcon+(ドットコンプラス)とは


ここからは「ドットコン」と呼びます。
ドットコン最大の特徴は、コンクリート舗装でありながら、雨水排水溝が不要になること。
通常のコンクリートは水を通さないため、降った雨は排水溝へ流す必要があります。
そのため、多くの駐車場や庭では、排水溝や雨水桝へ接続する配管工事が必要になります。
一方ドットコンは違います。
特殊な構造によって、施工面全体から雨水を地中へ浸透させることができます。
そのため、
・排水溝を新設する必要がない
・既存排水設備への接続工事が不要
・景観を損ねない

というメリットがあります。
さらに、現在世界的に評価されているのは、その機能性を兼ね備えながら実現したデザイン性です!
実際に、
・世界的デザイン賞「Red Dot Award 2026」受賞
・2025年度グッドデザイン賞「金賞」および「ベスト100」を受賞
日本、と世界それぞれで、大きな賞も受賞しており、
PR TIMESでも”Red Dot Award 2026”を受賞したときの話を解説していますが、
異例の受賞経緯となりました!


Dotcon+は当初、
「Urban Design(都市デザイン)」
カテゴリーで応募されていました。
しかしRed Dot Award審査過程における再評価(ダブルチェック)により、
「従来の都市インフラの枠を超える革新性を持つ」
と判断され、最終的に
「Innovative Design(革新的デザイン)」
カテゴリーへ移行のうえ正式受賞となりました。
世界中で評価された理由は、単にデザインが美しいからではありません。
“都市の水循環を変えるインフラ技術”
として評価されたことが、この商品の最大の特徴と言えるでしょう。
3, ドットコン初施工
最初にもお伝えしたのですが、ドットコン施工、苦戦しました。
ドットコン発案者の小澤さん達は涼しい顔で施工していたのを動画で見ていたので、「自分たちも問題なく施工できるだろう」と正直少し甘く考えていました。
これほどの、見栄えと機能性、それでいてリーズナブルなこの商品。
やはり一筋縄ではいきません。


それでも、私たちがこの施工をやり遂げることができたのは、一足先にドットコン施工を終えている仲間の存在でした。
私たち株式会社田口組は、ドットコンのパートナー施工店として登録されています。
パートナー施工店の良いところは日々、うまくいったやり方や、施工が難しい箇所の施工解決策を写真で送って教え合い、惜しみなく共有し合えることです。
「みんなでドットコンを普及させ、建設業界をもっと良くしていこう。」
そんな想いが伝わってくる、とても良い環境だと感じています。
私自身も施工前に相談しました。
なんなら、施工写真を見ていって、施工が上手だった埼玉県の株式会社いろは様へ直接連絡し、お電話で施工のポイントまで丁寧に教えていただきました。
この場を借りてお礼をお伝えいたします。本当にありがとうございました。
それでも初施工ならではの課題は次々に出てきます。
・鉄筋を先に配置しておらず、後から設置することになった
・トンネルカバーを付ける前に型枠を組み直すことになった
・型枠施工後に通りがずれ、全体をやり直した
など、


慣れていれば起きないミスも経験しました。
しかし、その一つ一つを経験したことで、次回以降はさらに品質の高い施工ができる。
そんな確かな自信にもつながりました。
苦労した分だけ、完成した時の仕上がりには大きな達成感がありました。
4, カタマ施工に恵みの雨
当初お客様は、カタマ施工も見たこと無いし、ということでカタマ施工にするか迷っていました。
提案を聞き、写真を見せられて、ただ「安いからこちらで。」とは中々判断できないのは当然です。
そこで以前施工した現場をご案内し、実際に歩いて見ていただきました。
後日、
「見に行ってきました。地面がすごく硬かったし良いと思う。あんな風になるならドットコン以外のところはカタマでお願いしようかな。」
とお返事をいただきました。
「任せてください。カタマ施工上手なんで。」と固く施工品質に関して、お約束をさせていただきました。


そんなこともあり、カタマ施工の予定日が”雨”となっていたので私は喜びました。
他の工種だと、雨による影響で思うように進まなかったりすることもあるので、雨の日は避けたいのですが、カタマ施工だけは雨天様々なのです。
じんわり中まで水分を行き渡らせるのには、ほどほど程度降ってくれる雨が一番適切なんです。
もちろん振りすぎる日には施工できませんでしたが、その日の予想は適切な雨量でした。
ホースを潰して細かい水を散布したり、ノズルを付けて散布したりも間違いないのですが、一つだけ気になるのが、水の出始めと、水の終わりに、水のダマができることです。
これが意外とカタマ施工の仕上がりに跡を付けたりすることがあるので、都度そのあとを消すように再度仕上げをしたりします。
ですが、適量の雨はそんなこともなく、重たい転圧機で走ると何も気にせずスーッと面が綺麗になっていきます。
しっかりと強度と硬度をだすために、4t ローラーで何度も縦がけ、横がけと往復していきました。
適量の雨が降ってくれたことも幸いして、綺麗なカタマ舗装施工の仕上がりとなりました。



最後に。
今回、福岡県内で初めてDotcon+(ドットコンプラス)の施工を経験し、改めて感じたことがあります。
それは、「良い商品ほど、施工する技術が求められる」ということです。
動画で見ると簡単そうに見える施工も、実際には細かな段取りや精度が仕上がりを大きく左右します。
だからこそ、初施工では苦労もありました。
しかし、その一つひとつを経験したことで、次回以降はさらに品質の高い施工をご提供できるという自信にもつながりました。
また今回は、雑草対策として人気のカタマ施工と組み合わせることで、コスト・機能性・デザイン性のバランスが取れた、お客様にも大変満足いただける外構となりました。


私たち株式会社田口組は、単に工事をするだけではなく、「その場所がこれから何年も快適に使われること」を大切に施工しています。
Dotcon+やカタマ施工に興味がある方はもちろん、「広い庭をどう活用しようか」「駐車場をもっと使いやすくしたい」とお考えの方も、お気軽にご相談ください。
施工後に「お願いして良かった」と思っていただけるご提案を、これからも続けていきます。
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