施 工 事 例

駐車場の坂で車を擦る原因は勾配にあり20%→9.2%へ改善した乗入れ口舗装工事の施工事例(豊前市)

プロフィール


株式会社田口組
福岡県内、最も小さな町、吉富町で昭和33年から地域に根ざす建設会社。
鉄骨鳶工を経て、足場鳶工と土木工事を主に行い、新たな取り組みや施工方法にもどんどん挑戦している。
どんなに小さな仕事でも”この町で一番、信頼される仕事を。”合言葉に施主様と綿密にコミュニケーションを取り仕事を進める。
15〜22分

「駐車場に入るときに坂がきつくて車のバンパー擦るんよね。だけ、いっつも駐車場に乗り込むときはバックして入らんといけんくて面倒なんよね。しかも雪が降る日とかは怖くて乗り込むことすらできんけどうかならんかな」

こうして、今回の工事の依頼をしてくれた依頼者は、小学校の同級生でした。
話を聞きつけ現場を見に行くと、駐車場の乗入れがかなり急な坂道になってました。

さらにその奥には立派なガレージが敷設されており、
その中に愛車に加えてバイクも格納してるとのことでした。

そりゃバイクで雪の日にこの坂道をバイクで上がることは、転倒を考えるととてもじゃないと一目でみてわかるような坂道でした。

なるべくお金がかからずに坂道の勾配をゆるくするという目的のもと、カタマ舗装工事を依頼者は希望していましたが、現地調査と打合せを重ねていくうえで、別の工法の提案をさせていただきました。

※実際の現場写真。勾配がきつく、そのまま前向きに車が侵入するとバンパーを擦るほどの急な勾配。

1, 駐車場の勾配20%は危険?車を擦る原因と改善方法

現地調査を進めていくとわかったことが坂道の勾配が 20% もあったことです。
具体的には既設坂道延長は 5.8m で高さは 1.2m ありました。
計算すると

1.2m÷5.8m=0.207=20.7% 勾配

となります。

これは延長 1m ごとに 20.7cm 高くなっていく勾配です。
つまり今度は反対に、

5.8m×20.7cm=1.2m

となり、5.8m の距離までの間に 1.2m の高さを登っていく構造になっていました。

※実際にCAD上で行ったシミュレーション画像。30%勾配の場合には100%バンパーを擦るようになっています。

車の勾配計算では最低 10% 最悪 15% というのがあります。
10% までは改造車出ない限りほとんどの車がバンパーを擦ることはないので、最低でも 10% 以内に抑える必要があるとすること。

そして最悪 15% はもうほとんどアウトです。
車高の低い、セダンやスポーツカー、クーペ系の車は擦ります。
フロントの短い軽などが辛うじてこすらないぐらいです。

※実際の現場写真。乗入れ坂延長のために、土留の擁壁を8m延長。

出入りする車種が限られてる場合にのみ、仕方なく許されるぐらいの勾配です。
しかし今回のケースはそれをはるかに超える 20.7% の勾配なので、普通であれば出入りすることすら困難なケースです。

そこで、現存する擁壁を延長させるように新たな擁壁を新設し、
乗入れ坂の距離を長くすることで 勾配20.7% から 9.2% まで抑える計画にしました。

さらに、バイクで乗入れることも考慮すると、カタマでの施工はおすすめできませんでした。
9.2% にまで勾配を抑えると言っても、それでもまだ勾配としては急なほうです。
バイクでの乗入れ時のことを考えると、カタマ舗装施工では転倒しやすくなってしまうからです。

また、乗入れた後の駐車場スペースに関しても、カタマ施工だとせっかく綺麗にしているガレージに対して安っぽく見えてしまうため、少々値段が高くなりますが、
駐車場スペースはコンクリート施工。乗入れ坂スペースはアスファルト舗装施工の提案をさせていただきました。

2, 反対側の擁壁と雨水排水問題について

いざ施工が始まった後に判明したことですが、
反対側は別の家の方の石積擁壁となっていたのですが、現存する 20.7% のコンクリート張りの坂を撤去すると、その形のままでしか石積み擁壁がなく、その下は土になっていました。

※実際の現場写真。既設乗入れコンクリートを削ると石積み擁壁があと積みであることがわかりました。

これでは、勾配を変えて施工が終わった時に、隣の家の下地が土のまま丸見えの状態となり、雨などで削れていくことが想定されました。

この時点で依頼者と打合せを重ね、土留壁の役割も持たせた側壁を新設することとしました。
もちろん見積もりにない工事ですので、新たに追加分となる見積もりを提示して納得をしてもらった上で追加分の工種に着工しました。

土が見える分を十分に隠し、なおかつ、余計なお金がかからないように、
最小限の高さでの擁壁打設に抑えられるよう、現地でそのまま計画しました。

現場はやはり、地面より下については剥いで見ないとわからないもので、計画通りにすべてが進むということは中々ありません。

依頼者も説明をした時に、十分に理解し、側壁の新設に前向きに打合わせをさせていただきました。

3, 後悔しないための工事見積もりの考え方

ここで、少し本題とは逸れますが、工事金額についての話がでたので、これから新しく工事を依頼しようかなと考えている人には、工事見積もりについて、是非参考にしてほしいです。

相見積もりについてです。
工事はもちろん相見積もりで、複数社から見積もりをとるべきです。
建設業界では 3 社に見積もりをとることが推奨されています。

それ以下では比較対象が少なすぎるのが一つと、それ以上では説明を聞いても、どこがどうだったのか、いくらの見積もりがどういう提案だったか覚えるのが困難だからです。

その時に、どうしても安い方に目が行きがちです。当然のことです。

しかし覚えておいてほしいのは、安いは安いなりです。
安ければそれだけ仕上がりや機能が弱くなるということは覚悟するべきです。
安くお願いしたばかりに、何度も修繕しないといけなくなってしまった。
というのは様々な見積もりにお伺いさせていただく中でよく聞く話です。

では高ければそれでいいのか?
そんなことはありません。

意味もなく高い見積もりになっていないかにも注意する必要がありますし、
何より、自分が望む工事内容よりも過度な計画になっていないかを確認するべきです。

どのぐらいが適切な値段で、どのぐらいお金をかけるべきなのか。
普段からこうした建設業に携わる人ならすぐにわかることですが、そうでなければわからない内容です。

そのために、必ず相見積もりを各社にお願いすることが重要になってきます。
そのうえで、お願いする会社に金額的なお願いや交渉を重ねていけば、自ずと理想の結果により近づくことは間違いありません。

4, 目地は人工芝に決定

駐車場コンクリートの目地は人工芝を提案しました。

バイクでの通過を考えると、玉石や砂利などの目地は目地高も深く材料同士が動くので、バイクの転倒が考えられます。またスペースが広く同系色となる目地では殺風景になりすぎることも懸念されるからです。

その点、人口芝は目地高が浅く、バイクで通過する際にも段差がほとんどないので気にならず、広いスペースでは色のメリハリが出ておしゃれに見えます。

※実際の現場写真。人工芝で目地のデザインがおしゃれに。

人工芝にも種類がたくさんありますが、深く引っ込まないような設計とし、
それにあう材料を使用しました。

最後に。

今回の工事では、

勾配約20%の急な乗り入れ坂を改善
駐車スペースの再整備
車とバイクに適した施工方法の選定

を行いました。

もともとは、

👉 前から入ると車を擦ってしまう駐車場
👉 バックでしか入れない不便な環境

でしたが、

坂の距離を延ばし勾配を9.2%まで抑えることで、

👉 前からでも安心して進入できる駐車場へと改善されました。

さらに、

乗り入れはアスファルトでスムーズに
駐車スペースはコンクリートでしっかりと仕上げることで

👉 大切な車やバイクを汚さずに安心して停められる空間になりました。

今回のように、

👉いつも使っているけど使いづらい。といった悩みは、

👉 設計(勾配)と施工の工夫で解決できるケースが多くあります。

大切なのは、

👉 “どうすれば安全に使えるか”を考えること

そしてもう一つ大切なのは、

👉 その人の希望に合った提案をすること

今回も当初はカタマ舗装の予定でしたが、

車やバイクを大切にされていることを踏まえ、
最適な施工方法へと変更しました。

👉 「ただ、言われた通りにやる」のではなく、
👉「本当に良い方法を一緒に考える」

それが私たちの考える”信頼される”仕事です。

どんなお悩みでも構いません、一緒にベストな工法を模索します。
まずはお気軽にご相談ください。

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無理な営業は一切行っていませんので、ご安心ください。

※実際に写真だけで解決したケースもあります

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